電車にカバンを置き忘れた時の顛末
少し疲れた日の、帰りの電車、
いつも通り駅に着いて、電車を降りて、エスカレータに乗ったところで気づく。
なんとなく体が軽いような・・・いや、バッグを網棚に置き忘れた！
時すでに遅し、エスカレータ上では身動きができず、そのまま電車は行ってしまいました。
２本後に特急電車があったので、それで追いつくかと思ったのですが、
手元に現金が無いので諦めました。
どうやっても電車には追いつけない無力感に襲われながら改札に向かいました。
駅員さんに報告
バッグを電車の網棚に忘れてきてしまいましたと。
外見やら中身やらを詳細に説明して、書類に記入。
置いた場所は覚えていたため、何両目のどのへんと伝えました。
中に入っていたのは、PCとタブレットと会社のパスと、そういえば財布も鞄に入れていた。鍵と携帯以外は何にもないじゃないか！
この２つが有ったのが幸いでもありますが。
身分証も無い
ここで困ったのが普段使う身分証が全部その鞄に入っているという事です。
発見されて引き渡してもらう際、所有者の確認が必要とのことですが、
免許証も保険証も社員証も鞄の中。
どうしようもないなら、公共料金郵便物などで住所確認してもらえるとのことでした。
捜してくれるのか
終点で捜索してもらえるようです。
途中で停車時間があるような場合はそこでも探してもらえるケースも有るそうです。
私の乗った電車は不幸にも長距離のタイプなので、終点は群馬県の高崎です。
埼玉県の我が家からは１時間以上かかりますが、そこまで取りに行く必要があります。
終点まで到着して、捜索したあとに、
発見されても、されなくても今日連絡してもらえるとの事でした。
終着までの時間から考えて、２時間後くらいになると。
魔の２時間
この２時間は落ち着きませんでした。
電話が来たらすぐ出られるように、身支度をして待っていましが
どうしても落ち着かず。
こちらから電話を掛けようかと思ったのですが、
電話番号は公開されていないのですね…。
まぁ普段でさえ窓口クレーマーの対処で大変そうだからそうなりますよね。
２時間経った
いっこうに最寄り駅から電話は来ず…。
JRの遺失物センタに一度問い合わせをしてみました。
しかし管理データベースには登録されていないので見つかっていないとのこと。
きっと捜索中なんだろう。捜索が終わったら最寄り駅から電話が来るはずだ。
と思って待つ事に。
最寄り駅からの電話
上の電話から数分後に電話が来ました。待ってました！
内容は、
「終点の高崎駅で、全車両を探しましたが、バッグは見つかりませんでした。
警察への届け出をお勧めします」
とのこと。
血の気が引きました。
これは本格的にまずい状況になりました。
誰かに持って行かれてしまったのか。
あぁ会社にも始末書出さないといけないのか。怒られそうだな。
救世主：タブレット
そういえばAnroidのタブレットを鞄に入れていたので、
その位置情報を取得すれば場所が分かるという事に気づきました。
誰かが持っていたならそいつの場所を見つけて突撃するくらいの気持ちで探します。
にアクセスして場所を確認。出ました！！
無事終点までは行ったようで、高崎にいますね。
ただ駅から少し離れている場所を(?)指しています。
高崎で誰かに持って行かれたのだろうか。
しかも拡大すると、JRの保線技術センタなる所にいるではないか！
捜索に漏れて車庫に入っちゃったのかな？
これはもう高崎駅に行って駅員に聞くしかない！
いざ高崎駅へ
乗り換え案内を見ると、到着後の折り返し終電までの時間はわずか３分。
帰りの終電は諦める覚悟でいざ高崎へ。
金目の物だけ抜かれて捨てられてしまったんだろうか。
賢い犯人がタブレットだけ駅のゴミ箱に捨てたんだろうか。
１時間半いろいろな事を考えながら、やっと到着した終点高崎。
類は友を
早速有人改札で聞いてみようとしたところ、
私も前に２人も同じような落とし物の方がいようで。なかなか話が進みません。
痛いほど分かります。その気持ち
でも、早く終わって私の順番になってくれ！
そして直接確認
「すみません、バッグを列車に置き忘れたまま電車を降りてしまい、
終点の高崎まで来ました。ただ、拾得物データベースには無いようなのですが」
その後、名前や内容物を聞かれて、答えると
カウンターのすぐ後ろから私のバッグが！
ついにバッグが戻ってきました！
中身をざっと確認したところ、PCも財布も社員パスも存在
何一つ抜き取られた様子も無いようで、
心暖かい方が拾得して改札に届けてもらえたようです。
本当に感謝！
位置情報を信じて来て良かった！
この日は終電を逃したので、高崎で一泊して帰ってきました。
長い一日でしたが、無事終わってよく寝れました。
(泊まったアパホテルは隣のへのいびきが聞こえて気になりましたが)
わかったことと教訓
JRの拾得物データベースに登録されていなくても、期待できるケースがある。
今回は、車内捜索の前に誰かが拾って、改札に届けらていました。
改札も忙しそうだったので、すぐにデータベースに登録という分けにはいかないのでしょう。
Googleの端末検出に助けられた
iphoneでも同様な物があります。通信端末は複数のバッグに分けていれる方がよいですね。
これが無かったら、高崎に行けばなんとかなるとは思えず、眠れない一夜を過ごした事でしょう。
財布をバッグにいれない
身分証に加え、カードが使えないというのが最も痛い点でした。
拾ってくれた心優しい人に感謝
全てはここです。ほんと感謝。
日本は素晴らしい文化の国ですね。
-2018.03.26 誤字、誤変換の訂正
